参拝のご案内

鎮守堂

医王寺の鎮守堂は、天保7年(1837)11月に建立されたと伝えられています。鎮守堂は医王寺の境内の中でも北東、鬼門の方角に位置しています。
鎮守堂の名前の通り、医王寺に降りかかるあらゆる災い事を鎮めることを目的に建立されました。

鎮守堂建立の棟札によると、兵火、風水害、火事などの災害から寺院が守られるようにとの願いがはっきり書かれています。  お祀りしているのは三部権現で、白山権現、八王子権現、熊野権現の3体になります。

鎮守堂は、伊豆の安良里の石(伊豆石)を組み上げた石垣の上に建立されています。その高さは、約3.8mになり、ひときわ高い位置から、医王寺全体を見下ろし、災害が降りかからないよう絶えず目を光らせているかのようです。

鎮守堂

鎮守堂の石垣

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鎮守堂の石垣は、境内にある百姓積みの石垣とは違い、専門の石工である、大川徳三郎が手がけています。

170年間、風雨にさらされてはいますが、現在も当時と変わらぬ状態です。

石垣の四方は緩やかな曲線を描き、石の継ぎ目が分からないほどです。それほど、精密に寸分の狂いもなく積み上げられていることが分かります。

 

鎮守堂の狛犬

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鎮守堂にて三部権現の手足となり、医王寺を災いから守ってくださる頼もしい存在です。手を出すとそのまま噛みつかれそうなほど、厳めしい顔つきですが、災いを遠ざけるには、これぐらい気迫が無いとつとまらないのでしょう。